大会長挨拶
第6回日本ユマニチュード学会・福岡総会の大会長に就任いたしました、福岡市長の高島でございます。
福岡市では、人生100年時代を見据え、誰もが心身ともに健康で自分らしく活躍できる社会をつくるプロジェクト「福岡100」を推進しています。
この「福岡100」の一環として、認知症の人やその家族がいきいきと暮らせる、認知症にやさしいまち「認知症フレンドリーシティ」を目指して、さまざまな取り組みを行っています。
その柱に据えているのが、「ユマニチュード®」です。福岡市は、2018年度に自治体としては世界で初めて、ユマニチュードを本格導入しました。それ以降、家族介護者や高齢者施設等の専門職をはじめ、地域の方や児童・生徒など、受講される方に応じた講座を展開しております。
さらに、2023年11月には、国境を越えてユマニチュードを推進することを目的とした「国境なきユマニチュード憲章」に福岡市も調印しました。
このように、先進的にユマニチュードを実践する、ここ福岡市で、日本ユマニチュード学会の総会が開催できることを、大変嬉しく思っております。
今年の総会は、「自治体とユマニチュード~社会基盤としての実践~」がテーマとなっており、ユマニチュードを、暮らしを支える社会基盤ととらえ、自治体をはじめ様々な活動主体の実践事例を参考に、活発な議論が交わされることと思います。参加される皆様のユマニチュードに対する見識が深まるとともに、成功事例が広く共有され、全国各地で実践されることを期待しております。
福岡市といたしましても、引き続き、「認知症フレンドリーシティプロジェクト」を力強く進め、全国のロールモデルとなるような、認知症にやさしいまちをつくっていきたいと考えております。